
【完全匿名】Njallaを使用してドメインを取得する方法
Njallaを使用することで、Whoisに一切の情報を公開することなくドメインを取得することができます。この記事では、Njallaを使用するメリット、Njallaの使い方をご紹介します。
2024-04-240分で読むWeb
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ドメインを匿名で運用する方法はありますか?
ドメインとは、インターネット上で識別や位置指定を行うための階層化された名前空間を指します。具体的には、ドメインはインターネット上のコンピュータやリソースを識別するために使用される文字列のことで、通常は階層化された形式で表現されます。例えば、"example.com" のような形式で、トップレベルドメイン(TLD)(ここでは ".com")とセカンドレベルドメイン(SLD)(ここでは "example")から構成されます。
ドメイン名は、IPアドレスと関連付けられることが一般的で、ユーザーが覚えやすい名前を使ってインターネット上のリソースにアクセスするための手段として利用されます。例えば、"example.com" は特定のウェブサイトを示すドメイン名であり、このドメイン名をブラウザに入力することで対応するウェブサイトにアクセスできます。
Whoisとは何ですか?
ドメインを登録するときには、Whoisという形でレジストラに対し、登録者や情報管理責任者の個人情報(名前、電話番号、所属組織、住所、メールアドレスなど)を登録することが要求されます。
ドメインのWhoisは、インターネット上で特定のドメイン名に関する情報を提供するためのプロトコルおよびデータベースシステムです。Whoisは、ドメイン名の所有者や管理者、登録日時、有効期限、ドメイン名サーバーなどの詳細情報を含んでいます。この情報は一般に公開されており、誰でもWhoisデータベースを検索することで特定のドメイン名に関する情報を取得することができます。
Whois 情報公開代行サービスについて
Whois 情報公開代行サービスは、ドメイン名の所有者が自身の個人情報を非公開にするためのサービスです。
通常、ドメイン名を登録する際には、所有者の連絡先情報(名前、住所、電話番号、メールアドレスなど)が公開されますが、Whois 情報公開代行サービスを利用すると、代行会社の情報が公開され、次の画像のように所有者の個人情報は隠されます。
このサービスは、プライバシー保護やスパム対策、個人情報の漏洩リスク軽減のために利用されます。所有者は自身の個人情報が不正な利用やスパムメール送信などの被害に晒されることを避けることができます。
Whois 情報公開代行サービスを利用すると、ドメイン名のWhois 情報を調べた場合には代行会社の情報が表示されます。代行会社は所有者からの連絡を受け付け、適切な連絡先に転送する役割を果たします。
このサービスを利用する場合、通常はドメイン登録業者や代行会社に一定の料金が発生しますが、その代わりに所有者のプライバシーが保護されます。
一方で、Whois情報公開代行サービスを利用しても、捜査関係者に情報が開示される可能性があります。一般的に、Whois情報公開代行サービスは所有者の個人情報を一般公開から隠すことを目的としていますが、法執行機関や裁判所からの正式な要請や法的手続きがあれば、代行会社は情報開示の義務を負うことがあります。
したがって、Whois 情報公開代行サービスだけでは、個人情報を完全に保護することはできません。
それでは、どうしたら良いでしょうか?
Njalla を使用して、個人情報を隠してドメインを取得する
https://njal.la
Njallaは、The Pirate Bayの共同創設者であるPeter Sundeが2017年に創設した、完全な匿名性をもってドメインを取得できるサービスです。
Njallaは、プライバシーを重視するユーザー向けに提供されるドメイン登録サービスです。Njallaを利用すると、ドメイン名の所有権はNjallaが保有するため、実際の所有者の情報は非公開になります。Njallaを経由してドメインを取得する際には、個人情報を入力する場面は1つもありません。入力していない情報は漏れません。
したがって、これにより、個人のプライバシーや匿名性が保護されます。
まとめると、Njallaのメリットは次のとおりです:
- プライバシー保護: 実際の所有者の個人情報(名前、住所、電話番号など)が隠されます。
- 匿名性の確保: Njallaが所有権を保持するため、ドメイン名が所有者の身元に直接関連付けられません。
これにより、個人や企業がインターネット上でプライバシーを守りつつ、ドメイン名を安全に管理することができます。
それでは、次の項からNjallaを使用してドメインを取得するまでをご紹介します。
Njallaを使用して新しいドメインを取得する
サインアップ
https://njal.la/signup/
上記からNjallaへサインアップします。
Njalla はEメールまたはXMPPによるログインをサポートしています。
Gmail、Outlookなど通常のEメールプロバイダは、メールプロバイダが個人情報を保有する可能性が高いため、推奨されません。
ProtonMailやTutanotaなどの匿名メールサービス、またはXMPPによる登録が好ましいでしょう。
ドメインを購入
TLDによって値段は変動しますが、一般的に使用されることが多い.comドメイン、.netドメインは15ユーロから購入できます。
TLDによるドメインの価格はこちらから確認いただけます。
また、ドメインを購入する際には、予めアカウントに残高を追加しておく必要があります。
ドメインの購入は暗号通貨が用いられることが想定されており、BitcoinやEthereumなどのメジャーな通貨のほか、MoneroやZcashといった匿名性の高い暗号通貨で支払うことも可能です。
一方で、暗号通貨を保有していない場合はPaypalを用いて支払うことができますが、セキュリティ性は暗号通貨の支払いと比較して低下します。
取得したドメインの匿名性を確認する
Njallaでドメインを取得したら、Webサイトを配置する前にドメインのWhoisをチェックしましょう。
ドメインはNjallaを通してTucowsで取得され、ドメインの登録管理者は1337 LLCであることが確認できました。
これで安心です!
Njallaはドメインに加えてVPSをホスティングしていますから手軽に防弾ホスティングを実現できますし、ニーズに応じてVDSinaやFlokinetのようなサービスを選択することも良いでしょう。
必要に応じて、CloudflareやDDoSGuardのようなCDNを組み合わせて使用することで、堅牢なウェブサイトを構築することが可能です。
発展的なプライバシー保護
インターネットブラウズでの潜在的セキュリティリスクの1つに、携帯電話番号の保護が挙げられます。
携帯電話番号は、SMSによる本人確認など、ユーザーを一意に特定する目的で非常に頻繁に用いられています。
国外の携帯電話番号を入手することは容易ではないことから、Webサイトに登録するユーザーの居住エリアを限定する目的で利用されることも多くあります。
こうした個人情報の特定リスクやジオブロッキングに対応するには、SMSOnlineのような使い捨て電話番号サービスを利用することが望ましいでしょう。
https://www.smsonline.cloud/ja
SMSOnlineは、世界各地の電話番号を公開し、それぞれの電話番号に届くSMSをWeb上で確認できるWebサイトです。
SMSOnlineを利用することで、自身が保有する本当の電話番号をWeb上に晒け出す必要がなくなります。
また、SMSOnlineでは日本、中国、台湾、韓国、アメリカ、ドイツなどのTier1諸国をはじめとする20以上の国の電話番号を継続的に取得しており、常に100以上の電話番号がオンラインです。
国外の電話番号に簡単にアクセスできることから、携帯電話番号認証によるジオブロッキングにも容易に対処することができ、VPNサービスと併用して利用することで、インターネット上における活動の痕跡を減らすことができるでしょう。
プライバシー対策をどの程度実施するかは、アクティビティの特性などにより大きく異なります。
手軽に始められるVPNの導入や使い捨て電話番号の利用からプライバシー対策を始めてみてはいかがでしょうか。
お読みいただきありがとうございました。